スプール化 続編

こんにちは、学部3年の久保です。
最近は、1年生と来年度のフォーミュラマシンの開発ネタについて
話すことが増えてきて面白いです。夢物語で終わらないように
計画をどんどん練っていきます。

さて前回に引き続き、マシンのスプール化について
お話します。
マシンが旋回するときに内輪と外輪の通る軌跡は内輪の方が短くなります。
そのため自然に旋回するにはリアタイヤの左右輪に回転数の差をもうける
必要があります。本来ならデフがその役割を果たすわけなのですが
スプールにするとリアタイヤの左右輪の回転数は等しくなります。
そのため旋回するには内輪側のトラクションを抜く必要があります。

皆さんはレーシングカート、もしくはレンタルカートに乗ったことは
ありますか? ご存知かもしれませんが、カートのドライブシャフトは
スプールです。そのためカートを旋回させるときは
リア内輪のトラクションを抜く操作、インリフトを発生させて
旋回します。詳しくはカート インリフトで調べてみてください。

フォーミュラのマシンでインリフトを発生させようとした時に
私が気になったのは、ステアリングが重くなるのではという
ことと、タイヤがグリップしなくなるのではということです。
インリフトさせる場合は積極的にマシンを左右方向に
傾けるため、タイヤと地面の接地面積が減る可能性も
あります。また、スラロームを走行する際はステアリングを
連続的に左右に切るため、操舵力は軽い方向に
したいと考えています。

まだまだ考えられてないところがたくさんあるので
常にどうやったらマシンを速く走らせられるかを
考えていきます。


   コントロールの設計のために運転姿勢を確認中


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