夢への一歩

秋澤 茉穂 2015年度 学部卒業

自動車工学研究室所属(小平研)所属
TDU Space Project チームリーダー

参戦イベント
2014年 ARLISS
2015年 種子島ロケットコンテスト
2015年 ARLISS
2016年 種子島ロケットコンテスト

ARLISS:A Rocket Launch for International Student Satellites
ネバダ州のブラックロック・デザートで行われる模擬惑星探査機CanSatの打ち上げ実証実験でもありコンペティションでもある

現役時代の担当
Cansat全般、チームリーダーもやりました!

2014年 初めてのARLISSにて

好きな言葉
「一生懸命」
小学生の頃からずっと掲げています!何事にも一生懸命取り組む。
「笑う門には福来る」
どんなにつらい時でも笑顔を絶やさない!
辛いことを乗り越えた先には福(自分の経験値)が来る。

卒業後の就職先、専門分野、現在など
日本飛行機株式会社 整備技術課 電装関係

入社してから部署は変わっておらず、航空機の整備の電装関係および航空機のアビオニクスを担当しています。
航空機とはいっても一般の方が乗る民間機とは異なり、防衛省/海上保安庁/米軍の航空機を整備しています。
整備だけでなく、システムを改修したり新しい機体を導入することもあります。
作業内容としては整備/改修をするにあたり、設備・工程(作業手順・人員)・工具の選定等、様々なことを検討し、指示を出して進捗管理を行います。
その中で問題があれば対策・処置も検討します。
最終的にはファンクションチェックを行い、問題がないことの確認も行います。
海上保安庁の機体だと、総務省と調整をして電波申請やテストフライトの手順等調整することがあります。

電装屋は少数精鋭なので、1人で何機も面倒を見て並行して作業することが常です。
大抵は忙しいときに問題が重なって、発狂しそうになります(笑)
でも、夢工房の経験があったからこそ、自分が何をするべきか考え、行動し乗り越えています。

2015年からチームリーダーとして活躍

就職先で生きたこと、TDU夢工房経験者ならではのこと
なんといっても夢工房で鍛えられた”屈強なメンタル”は大いに生かされています。
どんなに仕事量が多くても、どんなにわからないことだらけで仕事を任されても、「なんとかなる!なんとかする!」で今まで乗り越えています。
はっきり言って、学校で学んだことがあまり生きているとは思ったことはありませんが、夢工房で学んだものづくりの一連の流れや広報活動を学生のうちに経験できたことが就職先で大いに生きていると感じています。

初めて参加した種子島ロケットコンテストではプレゼンを担当し、アカデミック賞を獲得

特に印象に残っている、現役当時の出来事
大学4年生になった時、CanSatのチームには私しかおらず、新入生に声を掛けて最終的に残ってくれたのは女子1人だけでした。
なんとか9月のARILISS 2015に向けて2人で作業をするものの、特に奇抜な発想もなければ、何か特化してできるという優れた才能もない私には先輩たちの機体をもとに少しでもよくすることしかできませんでした。
目標に向かって寝る間も惜しんで夢工房に籠って泊まり込みで作業をして、思い通りにいくことのほうが少なかった覚えがあります。
迎えた大会では良い成績を残すことはできませんでしたが、先生・OB・同僚のおかげで大会に挑むことができました。
決して1人ではCanSatを作り上げることも大会に出ることもできなかったでしょう。
目標に向かって頑張ることの大切さ、チームで協力することの大切さ、他のチームのCanSatを見て学ぶことの大切さ等々、様々なことをさらに学べた出来事でした。

4年生で最後のARLISS

現役生にメッセージ
もともと私は、飛行機に携わる仕事に就きたいと中学生の頃から考えていました。
専門学校へ行く道も考えましたが、紆余曲折あり、東京電機大学に入りました。
なんとなく大学生活を送っていた私は、”このままでは飛行機に携わる仕事ができない。大学を辞めようかな”と大学2年の時に考えました。
悩んだ末に小平先生に相談しに行ったこと、先輩が声を掛けてくれたことが相まって、夢工房に入り、素晴らしい経験をすることができました。

何が言いたいかというと!
自分の選択ひとつひとつが夢へ繋がって実現することができます。
なにかしたいと思った時が行動するときです。遅くたっていい。周りの人に合わせることはない。
進みたい・困ったと思ったとき、周りにいてくれる人や仲間を大事にしてください。
そしてまずはやってみることが大事です。そのあと一生懸命やってみてください。
どんなに辛くてもどんなに辞めたいと思っても、限界は自分で作れるし辞めるのは簡単です。
1回深呼吸して、休んだっていい。進むためには必要なことだから。

今、夢工房で頑張っている人、そしてこれから夢工房で頑張ってみようと思っている人。
大変な中にも楽しさを見つけて、活動を続けて、学生生活を充実したものへとしてください。
すぐに実感できないかもしれませんが、今後の人生において役立つものがきっと身についています。

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